神戸ポートピアホテル（神戸市中央区）が、今年も敷地内で養蜂に取り組んでいる。神戸・ポートアイランド産の「ポートピアハニー」と銘打ち、これまで瓶詰めで販売したり、館内レストランでメニュー化して提供したりしてきた。３年目の今年は、持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）を推進する社内委員会を中心に、部署を横断して活用策を考えるという。

　３月末、敷地内で屋外に巣箱を設置。６月のピーク時にはミツバチ２０万匹前後が活動する予定という。５月中にも採蜜を始め、７月中旬ごろまで飼育する。

　養蜂は生態系の保全に役立つとされ、ホテルから飛び立った蜂は島内の桜やツツジなどから蜜を集める。同ホテルは昨年、ＳＤＧｓ推進委員会を設置。同委メンバーが「いなだ養蜂園」（神戸市北区）の監修の下、飼育に当たっている。

　２０２２年に人工島ポートアイランドで初めて養蜂を開始。現在も島内での養蜂は同ホテルのみという。これまでに瓶詰めや菓子、蜂蜜入りせっけんを販売し、レストランではスイーツや、串揚げなどの料理に使用した。今年も瓶詰め販売やスイーツへの活用を予定している。